幼稚園は
子どもが初めて出会う学校です。
鞠生幼稚園で過ごす日々の中で
子どもたちにして欲しいことが3つあります。
それは、「夢中になって遊ぶこと」
「大好きな友達を見つけること」
「いろいろなことができる喜びを味わうこと」
です。
この3つは人間としての「根っこ」が育つための
大切な「学び」です。
遊んでいる子どもたちは、
自分では学んでいるつもりは無いのですが、
たしかにたくさんのことを得ています。
一つの遊びの中にはさまざまな学びが含まれ、
それは国語や算数といった教科のように分けることはできません。
そして、何をどのように学んだかは、
はっきりと目に見える形で表れるとは限りません。
学びは子どもの心と体の内側に積み重なり、蓄えられ、
大人は目を凝らして「その子の中に何が育ったか」を
丁寧に見取る必要があります。
幼稚園は遊びを通して、このような子どもたちの育ちを
受け止め、見守り、願う育ちへと導いていくための
カリキュラムに則った教育をしています。
鞠生幼稚園では、様々な楽しさや喜びを味わう
原体験を大切にしています。
遊びを通して、身も心も揺り動かされるような体験を
たくさんしてほしい。
戸惑ったりぶつかり合ったりもしながら、
友達と共に過ごす喜びを存分に味わってほしい。
人に愛されていることを全身で感じながら、
自信を持って自分も人も大切にできる子どもに育ってほしい。
幼児にとって学びとは遊びであり、
豊かな遊びのある子どもらしい生活の中で、
生涯にわたる人間形成の基礎が培われるのです。
幼稚園は、子どもたちが初めて出会う「学校」です。
「小学校に入学してから困らないように」
という考え方ではなく、
その先にある、一生学び続けながら生きていくことを
見据えた教育の場なのです。
鞠生幼稚園 園長