鞠生の先生

殻を一枚一枚
取り除くように。

鞠生の先生。殻を一枚一枚取り除くように。

さっきまで元気いっぱい走り回っていた子どもが、
転んで声を上げて泣いています。
けがはしていないようですが、子どもはまだ泣き止みません。
「痛くない痛くない。大丈夫」
「危ないからもう走るのはやめなさいね」
「いつまでも泣いていたら恥ずかしいよ」
親としては早く笑顔になってほしい、
もう泣くのはやめてという思いから、いろいろな言葉をかけます。
でも幼稚園の先生は、もしかしたらこう言うかもしれません。
「転んで痛かったんだね。びっくりして、涙が出たね」
いたくて びっくりして いまは だいじょうぶじゃないんだ
という言葉にならない思いを訴えていた子どもは
何だかほっとして、元気が湧いてきて、
やがて次の遊びへと向かっていくことでしょう。

子どもたちは家庭から少し離れた幼稚園という場所で、
たくさんの人・物・事に出会い、心がさまざまに揺れ動きます。
先生やたくさんの友達との出会い、
なんだか面白そうなもの、
初めて経験することへのわくわくした気持ち。
わからないこと、慣れないこと、見通しの立たないこと、
そして大好きなお母さんから少しの間離れることへの戸惑い。

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